閉校の日
僕の母校でもある、
山口小学校が閉校する事になってしまいました。
小学生の頃は親の転勤もあって、
合計3つの小学校に通いましたが、
山口小学校は、その中でも3年生から6年生で卒業までという、
最も長い時間、そして一番深く記憶に残っている小学校でした。
ちなみに「山口」という名前に、いっさい名前負けしない
緑に覆われた、山のてっぺんに建ってる小学校です。
今、改めて考えてみても、
通った3つの小学校の中では、
相当に毛並みの違う、風変わりな小学校だったと思います。
そんな、山口小学校の象徴的な場所が「愛鳥の森」
看板にも書いてあります。
どんな処かというと。
まんま森です。
小学校の遊びスペースが、リアル森だった小学校は私の経験ではここだけでした。
学校の授業方針的にも、
結構いい感じに尖った素敵な小学校でした。
勿論、モグラだって潜り放題です。
そこらじゅうが穴だらけになっていました。
もはや、獣だって隠れていません。
しかも全く逃げる気なんてありません。
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校庭の様子は正直、
タイムスリップしたのかな?
と錯覚する位、昔のまんまでした。
十数年前にはすでに空いていた、
フェンスの穴。
十数年前にはすでに設置されていた、
タイヤの跳び箱。
勿論カラーリングも当時のまんま。
ジャングルジムも
当時のデザインを完璧に再現。
面白いくらい当時のままの遊具たち。
逆上がりが出来ないちびっ子を優しくフォローしてくれる「逆上がり補助器」だけが、
我々がちびっ子だった時代には存在しなかった物でしたが・・。
当時と全く違わぬトーテムポール。
上から2番目の絵は「忍者ハットリくん」かな?って
小学校時代の僕が思っていた事を覚えている位、見覚えがありました。
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本当、変わらな過ぎて驚きながら校舎の中へ。
まったく違和感なく、当時そのままの姿でした。
6年生の教室には、「卒業おめでとう」が華やかに彩られていました。
卒業生にとっても当然最後ですが、
5年生以下の在校生の子供たちにとっても最後の日なんだと思うと、
少し物寂しい気持ちになりました。
職員室がある1階通路は少し暗かったなと、
記憶のままの景色が広がっていました。
この通路にはあまり良い記憶が残っていませんでした。
給食で嫌いな食べ物を食べきれず放課後(5時くらい)まで残ってどうにか食べきり、
食器を返しにこの通路をトボトボ歩いた記憶。
愛鳥の森で転倒して顔面を真っ赤に染める割と大けがをして、
フラフラと保健室に行くために、この通路をトボトボ歩いた記憶。
何故かネガティブな記憶しか残ってないから不思議ですね。
多分、この独特な通路の暗さが、当時の僕は苦手だったんだろうなぁって思います。
少し感傷に浸りながら過ごす、
母校での最後の一日でした。