2度目の生月島 vol.02
AM 5:00。
人の気配がして目が覚めました。
あまりちゃんと眠れなかったものの、フラフラっと体を起こして覗いてみると、
3つ隣の駐車スペースに車が1台と男性3人。
釣り客のようで、ちょうど竿の準備をしている様子でした。
日の出を見ようと画策していた僕ですが、
予定だと6時過ぎ予定だったので、
しばらくボーっとしつつ、
釣り客が居なくなったころに外に出ました。
強風で斜めに傾ぐように伸びる植物。
昨日・今日が特別、風が強い日なのかと思っていたけど、
そうでもなかったようです。
とりあえず、昨日行った灯台へ向かってみました。
日が当たって、改めて見てみると、
やや廃墟感も漂う、中々雰囲気のある灯台でした。
そして、どうでもいい事ですが、
建物の配色のセンスが半端ないなーと密かに感動してました。
下から見上げてみると
錆びて朽ちている部分も含めて、色のバランスが絶妙で思わず見惚れてしまいました。
凄く格好いい。
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辺りを見渡してみると、
灯台の処から、崖の下の海岸へ降りる道が見えたので、
朝日にが上がり切る前にと、急いで降りてみました。
もうすでにちょっと上がってしまってますが、
結構急な斜面を駆け下りていきます。
駆け下りる事数分後、意外と時間が掛かってしまいましたが「底」に着きました。
空は微妙に曇っていて、朝焼け全開にはなりませんでしたが、
なんとなくな朝日を体感できました(笑)
朝日で適当に遊んでみるの図。
海岸から崖の方を見てみると、
溶岩で構成されたような、荒々しい岩肌が広がっていました。
・・僕は、こんな処のてっぺんで寝てたのか・・。
そして・・・というか、そんな事よりも。
ひとしきり撮り終えたので、駐車場へと戻らないといけないわけですが。
降りている時は、朝日を撮らなきゃと慌てる余り、あんまり気に留めて居なかった事なのですが、
僕はすでに、急な獣道のような斜面を500~600mくらい下っていた事・・。
つまり、
それを今から登らなければならないという現実を前に、
とりあえず10キロ痩せよう・・・と
ぜぇぜぇと、肩で息をして来た道を戻りながら強く思いました。
えぇ、心から。
駐車場に戻ったころには周りも明るくなっていたので、
絶壁をバックに一枚撮影しました。
改めて、あんまり絶景スポット過ぎる処で寝泊まりするのは逆に休まらないなと痛感しました。
(主にメンタル的な意味で)
今度は、絶壁じゃない処に泊まろうと思います・・。
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岬を後にして、
生月島の農道をドライブへ。
農道は、
巨大な岩肌と海岸線の間を縫うように通っていて、
なかなか気持ちの良いコースでした。
猛禽類的なサムシングもいっぱい。
崖とジムニーの対比。
実際も、この差し迫ってくる感じが凄いです。
脇にある岩は、ボツボツと細かな穴の開いて黒ずんだ特徴的な形をしていました。
結構、火山が盛んな場所だったのかもしれません。
トンネルまで中々ワイルドな仕上げ。
なんて恰好の良い仕上がり・・。
数百年後にはトンネル毎無くなってしまいそうな場所ですね・・。
そんなこんなでドライブしているうちにお昼が近づいてきたので、
今日のランチスポットを探す事にしました。
外での料理は、場所次第では色々迷惑が掛かってしまいかねないので、結構慎重に探します。
生月島を離れ、平戸の海沿いの峠にいい感じの開けて、
かつ迷惑のかからなそうな場所があったので、そこへ停車する事にしました。
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ちょっと散らかってるけどランチモード。
今回は急きょ水のペットボトルを買って、水を確保したけど、
次回以降は、出来る限り湧き水スポットを経由して水を汲んで進みたいなと思っています。これも課題ポイント。
吊るせる皿はやっぱり便利ですね。
台に物を置けるスペースは限られてるので、
使わない時は、とりあえず吊るしておくと、スペースが確保できて助かります。
そして、先輩から譲ってもらった手ぬぐいは相変わらず大活躍。
手ぬぐいって本当に便利です。一瞬で乾くし(笑)
食事を終えて、平戸の大橋へ。
撮りながら思ったけど、
僕は大自然よりも、
橋とか鉄塔とか工場のような人が作り出した人工物に惹かれる性格かもしれません。
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それから30分程、
(本当に)なんとなーく寄り道をしながら、気の向くままに車を走らせていると、
とってもいい感じな佇まいのトンネルを見つけたので、ついつい寄り道してしまいました。
古いトンネルって、惹かれる何かがありますね(笑)
男のロマン的な?
ちなみに、トンネルの処をよく見ると分かるのですが、
結構雨降ってます。めっちゃ降られてます。
周りの道路や家屋は、
古びたトンネルのデザインに調和させてるかの如く素敵な雰囲気を放っていました。
・・折角だし、電車でも待ってみようかなと車の中でボーッとする事10分、
近くで踏切の音が鳴りだして・・
トンネルの中から電車がひょっこりと顔を出しました。
一両編成の電車って恰好いい!
そしてこのレトロな感じ、めっちゃ好き!
電車を撮るのが好きな人の気持ちがわかったような気がします。
少しずつ小さくなる電車を眺めながら、
こうやって寄り道をしてみるのって大切だと改めて感じました。
何気なく、気分に任せて物事を選択するのって、
一人旅ならではな事かなと思います。
最後に、波止場で遠くの工場を眺めながら。
子供の頃から、波止場や河川敷で、海や川の向こうにそびえ立つ工場を眺めるのが好きでした。
どうしてそうなのかは、全く分からないんですけどね。
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今回は、最低限の準備だけで飛び出すように出て行った車中泊の旅でしたが、
やはりテントよりも、自分の性格に合うキャンプスタイルだなと感じました。
経験の中で感じた、沢山の反省点を一つづつ解決させていきながら、
様々な景色・経験をしていきたいですね。